くにたち郷土文化館のブログへようこそ

〒186-0011 国立市谷保6231番地 TEL 042-576-0211
 E-mail:
bunkakan@sepia.ocn.ne.jp

◆「くにぶん便り」シリーズ
 当館の四季折々の様子やイベントなどの情報をお届けします。


◆「くにたち、近い昔」シリーズ
不定期で、郷土文化館で所蔵しているちょっと昔の写真を紹介していきます。しかし撮影した場所や年代がわからない写真もあります。掲載している写真について、ご存じの方は情報をお寄せください。

◆「ハグロトンボ調査隊」シリーズ
 当館主催で行っている「ハグロトンボ調査隊」の様子を紹介しています。(調査期間:6月~10月)

2013年9月17日火曜日

古写真を読み解く  -館長机のメモから-

郷土文化館では、市役所から移管された写真の整理を進めています。

このうち、昭和30年頃から昭和45年頃までの、およそ25,000コマの
ネガフィルムのデジタル化に着手しました。写真は、当時の町役場(市役所)広報係の職員が、
広報紙に載せるために撮ったものが多数です。しかし、その目的を超えて、時間の経過は、
一コマ一コマから貴重な情報を私たちに投げかけてくれます。

例えば、国立駅前の写真の背景に映りこんだ風景は、すっかり変貌したものの、
当時のまちの息吹すら感じさせてくれますし、人々の気持ちすら伝えてくれる、
といったら考えすぎでしょうか。古写真を見て懐かしむと同時に、
時代を読み解くキーが、堆積していることにも気づきたいと思います。


写真家、土門拳の一書にある次のようなフレーズは、今も貴重な箴言だと思うのですが。

「今はカメラを記録する手段から一歩をすすめて、認識する手段に高める必要がある。
それもただ平面的に認識する手段としてではなく、われわれの認識そのものを変革する
手段にまで高める必要がある。物を撮っても、事柄を踏まえなければならないというのも、
つまりはそれへの手引きにすぎない。」(土門拳『写真作法』より)

紹介した写真は、時節柄、胸に響くものがあるのではないでしょうか。
昭和39年:東京オリンピック開催